死んだふりした熊、悩むダチョウ、林道崩壊、ウェスタンリバー鉄道、美人の湯【MTB山岳サイクリング】 [MTB(自転車)]
突然ですが、家に帰ってテレビのニュース見ていたら、
死んだ振りした熊に猟友会の助役が襲われたそうです。
熊が出没したとの連絡で地元の猟友会が捜索していたところ。
木に登っていた熊を発見した助役が発砲。木から落ちた熊に近寄ったとたん
熊が突然起き上がり、助役に襲いかかって重傷を負わせて山に逃げたそうです。
昔から「熊に遭ったら死んだ振りしろ」とも言われていますが、
最近は「熊が死んだ振り」するようです。
ん?タイトルと違う?いえいえ、私もこの日、この時間、この場所にいたのです。
まぁ、今日1日を順に振り返りましょう。
今日もチャリ乗りに行くことにしていましたが、
朝5:30にアラームで朝起き、天気サイトで雲の動きとアメダスで雨と風の状況を見ると、
台風も近づき秋雨前線で西から崩れてきているので今日は東方面に乗りに行くことにしました。
せっかく早起きをしたので、ちょっと足を伸ばして3ヶ月ぶりに殿様街道を狙うことにしました。
でも、普通に街道を乗ってもつまらないので林道との合わせ技1本と、
元気であれば別の林道を狙う予定として最大標高差1500m狙いにしました。
となれば、もちろん高速を利用。この時間であれば通勤割引で半額です。
重めの雲の合間から朝日が顔をだしています。天気は持ちそうな感じです。
あの山の切れ間を目指して車を飛ばします。
スタートポイントの清川高原には7:00に到着。今日走るルートをマップでチェックします。
殿様街道とはその名の通り参勤交代等の際、殿様が通ったとされる街道なのですが、
当時の面影を残す石畳が残されており、とても情緒ある遊歩道になっています。
ですが、今回はここは走らないので脇目も振らず国道筋まで標高を落とします。
途中、何故かダチョウに遭遇です。
みんな意味が分かっていないのか、
首を傾けながら右へ左へと走り廻っていました。
今回走るのは左上の林道と鉱山跡の付近です。(良い具合に看板が光ってしまいました)
最近全然行っていませんが、途中まで舗装、その後は砂利道のハズです。
このあたりは高原なのですが、至る所に切り立った崖があり、とても風光明媚な地域です。
紅葉シーズンになるとそうそうチャリも乗れなくなってしまいます。
林道の入り口には「道路決壊通行止め」と書いてあったような気がしましたが、
気づかなかったのでそのまま進みます。
舗装された林道を順調に進みます。
車の来ない林道は動物王国のようで、いろんな大きさや内容の糞が転がっています。
人間サイズの糞を見るとその所有者が気になりますが、
乾いているので直近では無いでしょう。まだ勇気を持って進むことができます。
・・・・なんだかキレイなな内蔵が・・・・
・・・・ウサギの後ろ足の第一関節より下が・・・・
とても写真は出せませんが、内蔵だけが残されそのほかの死骸はどこにも見あたりません。
それも、魚をさばいた時の内蔵のようにまだ艶があります。
ここ最近、熊に襲われたのでしょうか?・・・・おのずと緊張が走ります。
しばらく進むと道路が決壊しています。この程度の崩壊がまだいくつかありました。
まぁこの程度であればチャリなので難なく進むことができます が・・・・
さすがにこれはどうにもなりません。軽く5m崩落して断崖絶壁状態です。
ピークは目前です。ここで引き返すなんて残念でなりません。
というわけで、無事に対岸に着きました。
山側の土手をチャリを担いで這い上がり、傾斜をトラバーズして渡ることができました。
無事ピークも過ぎると、舗装工事のための重機搬入のおじさんたちがいました。
「こんちぃわぁ」
どうやらここから先に崩落箇所は無いようです。
軽く挨拶をして先に進むとようやくオフロードになりました。
崩壊ことしていて多難な登りでしたが、登りは舗装、下りはオフロードという構成は
山岳サイクリングではベストな状況ですよね。
無事、林道も終わり、途中の部落から「殿様街道」に合流しました。
ここもひたすら登りですが、舗装されているのでインナーローでだらだらと上がっていれば・・・・
ピークに到着です。
ここが峠のピークで521m(GPS計測値)で反対側の部落までは、ガレ場とシングルトラックで、
トライアル的ライドを含めて乗車率99%の乗車率です。
毎度のごとく長袖に着替え、グローブもロングに。今回足はニーパッドを着用です。
サドルを一番下げ、虫除けスプレーを念入りに吹いて準備は万全です。
こんな感じのとっても良い感じのシングルが続きます。
しかし、大小枝が落ちているので、いい気になっていると前回みたいなことになります。
(ここでエンドを壊しました)
この街道名物のブナの大木です。
ここで休憩した以外は麓まではノンストップのフリーライドを楽しみました。
無事、部落に到着ですが・・・・
足は傷だらけ・・・そうです、シンガードをしていなかったので小枝や下草のトゲでこの有様です。
でも、止まるまでは全然痛くないし気づかないところが、アドレナリンぎんぎん!
なんて悠長に写真を撮っていたら、
パトカー、消防、またパトカー・・・・
パトカーから若い警官が降りてきて
「地元の方ですか?」『いいえ』
「さっき熊が出たので山に入らないでください」『いえ今、津川から山道を越えてきたんです』
「ここから1キロくらい上で猟友会が追っています」
「手負いの熊なので興奮していると悪いですし、流れ弾に当たると大変なので下山してください」
『はい。わかりました。国道廻って帰ります。』
と、これが、家に帰ってテレビのニュースで見た熊騒動だったワケです。
僅か10軒程度の部落なのに熊が出てしかも仕留めていないとなると、
これだけの警戒態勢になるんだなぁ~
それにしても、林道と街道は離れいるとはいえ、1キロ四方を警戒されたら、
熊と間違われて散弾浴びていたかもしれないし、
変に山の中で止まっていたら
俺もあのウサギのようになっていたかもしれない・・・
普段は警察の言うことなんて聞かないんだけど、ここは従うしかない・・・・
撤収~っ!
今日は気温も上がらず風もあったので、もう1山いけそうだったのに残念だ。
帰りは大型トラックに煽られながら国道を戻りました。
途中、SLばんえつ号に遭遇。
時速30km/hくらいのスピードで、
カメラ小僧を見つけるたびに鳴らす汽笛。車窓から手を振る子供。
どこかで見た光景・・・・そうだ!
ディズニーランドのウエスタンリバー鉄道!
最後、車を止めた保養所まで石畳の街道を上り、無事帰還。
今日は優雅にも、ここの「美人の湯」に浸かって疲れを癒しました。
「美人の湯」というだけあって、本当に肌がすべすべ。気持ちいいくらいしっとりしました。
あ~自転車が泥だらけだ。。。。
お風呂はいる前に積んじゃえば良かった・・・・
TripOdom 47.9km
Moving Time 3'08"
Elevation Gap 945m
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with GPS60 logs
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