自転車のリフレッシュ大作戦【GIZA Inter7】 [MTB(自転車)]
我が家にある十数台の自転車の中で一番ママチャリに近く、
チョイ乗りと奥様の通勤に専ら愛用されているこの自転車。
ここ十数年競技用のMTBは数多く買って来たけど、
普通っぽいこの自転車を買ったのには訳があります。
普通っていっても泥ヨケも無く、カゴも無い自転車ですから、
MTBと思って見る人も多々いるのですが、
MTBっぽい沢山のギアもなく、
ちょっと高いママチャリのような
グリップをひねる変速が付いています。
と、これだけでも我が家では十分異端児の存在なのです。
これを買った最大の理由はは当時、木村拓哉主演のドラマ「ギフト」で、
木村拓哉が配送用に乗っていた自転車がこの兄弟車だったのです。
そのミーハー度と限定車という触れ込みから、何の抵抗もなく購入しちゃった訳です。
何が凄いって当時(97年頃)のシマノの最新技術を取り入れた内装7段(今は8段)に、
ブレーキなのに中に油脂が注入されているローラーブレーキを装備しているのです。
そして、限定である由縁でもあるローラーブレーキに装着している冷却フィンは
ディスクブレーキも珍しかった当時は相当にインパクトがありました。
この魅力(?)満点の自転車で視聴率こそ良くなかったものの、
キムタク主演のドラマで使われれば、話の種に買っちゃうでしょう~
そんな背景を持ち、イエローパーツをふんだんに使ったご満悦の自転車でしたが、
時代の流れには逆らえずずいぶん見窄らしくなってしまいました。
そこで、リフレッシュ大作戦を決行しました!
まずはフレームとフォークの塗装です。
この自転車のオリジナルはポリッシュ。
そこで、なるべくオリジナルのイメージを崩さないよう、
舶来の「SUPER METAL」なんていうスプレーを使ってみることにしました。
自転車の構成パーツを全部外して、錆の浮いたポリッシュのフレームとフォークを、サンダーで磨き古い塗装を剥がしながら凹凸を削っていきます。
そして、フレームをスタンドに固定したら、下地塗りであるサーフェサーを塗装します。
サーフェサーを塗った後、十分乾かしてから目の細かいペーパーで磨きます。
ここが美しさのポイントになるので、手を抜かず「丁寧」を心がけて作業します。
写真はありませんが、数日に分けて「Super Metal」を吹いて行き、塗膜を暑厚くして行きます。
最後の仕上げは、夏の作業の賜である、炎天下の車中にフレームを放置プレイにします。
そうすることで乾燥温度が高い環境で塗装を硬化することができます。
塗装以外に手を入れた場所としては、ボトムブラケットを新品にして、前後の軸受けのボールベアリングを交換しました。
変速系もアジャスター等の小物を新品に変え、グリップの変速レバーを輸出仕様のラピッド式に変更。
それに合わせてブレーキレバーも旧型のXTに変更、ハンドルバーも黒に入替ました。
そして、一番目立つ部分のサドル、グリップ、タイヤを新品に変えてピカピカの黄色としました。
あとは、チェーンを洗い、錆びて見窄らしいネジ類をステンレスの新品に変えて完了です。
分解しては部品の劣化を見ながらの作業だたので、約2週間もの時間がかかりましたが、
自転車屋さんに任せない分愛着も沸いて来ます。
どうですか?以前のくすんだ感じが無くなって、新しい気持ちで乗れそうでしょう?
最近、歳を取ったら何でも新しいものへシフトする感覚が無くなり、
古い物にこだわりを持って、新しい物以上の価値を持たせることが楽しくなっています。
それって、骨董品マニアへの第一歩だなのでしょうか・・・・
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