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三国峠~猿ヶ京の旅(その2)【MTB山岳ツーリング】 [MTB(自転車)]

三国峠~猿ヶ京の旅(その1)【MTB山岳ツーリング】の続きです...

雪も本格的に降ってきました。いつ積雪になってもおかしくありません。

 

さて、下りましょう。この一時のために標高1300mまで登ってきたのです。
とはいうものの最初はガレていて、いくつかの沢渡りもあり、

緩やかな登り下りを繰り返して行きます。

旧三国街道名所。戊辰戦争で長岡藩が雪崩に巻き込まれたと言われているところです。


途中にある茶屋跡の脇にある墓石群と言い、ここ三国峠は難所であったことが伺えます。
新潟の浅貝宿と永井宿の間は、今こうして走っていても走りごたえがありますから、
当時の人の体力には脱帽です。

群馬側に入るとガレていた山道も気持ちのよい落ち葉に覆われた街道筋へと変わってきました。

先週降った雪が窪んだ道に吹き溜まっていますが、
タイヤに雪を巻き付けながらも進んでいくのも楽しいものです。

時折、雪の上やぬかるんだところに群馬側から上がった彼らのタイヤ痕が残っています。
のんびりと避難小屋で休憩したので、相当水をあけられていると思います。
一人で走ることが好きな自分は合流することは好まないのですが、
レース時代の習慣で前を行く者には追いついて追い越したくなるという
闘争本能も持ち合わせているので、ジキルとハイドのような心の戦いになります。

高低差の少ない街道筋も終わりを告げ、ここで道が十字に交差しています。

この石塔も、ここ三国峠で命を落とした旅人を弔うために立てられたそうです。
おそらく昔は三国峠、永井宿、法師温泉の三つ又だったと思われますが、
観光目的に猿ヶ京へのルートも開拓された感じのルートが取って付けられています。
その取って付けたようなルートに進むため、写真前方の激坂を担いで上がります。

途中、木が何本も倒れていますが、走りやすいトレイルで、
上がったり下がったりを繰り返して進みます。
ここでも先行隊のタイヤ痕があるので同じルートを進んでいるようです。
頂上で降っていた雪もやがて雨に変わっています。

マップで確認するとこのあたりから一気に標高を落として行きます。
そんな山の頂上には人の手で掘られたような溝がいろんな方向に作られていました。

例えば、この前走った櫛形山にも同様の溝がありましたが、あれは城跡の堀という話しです。
この溝も同様の物かと思い地図や案内板を探しますが特になんの記述もありません。
「まぁいいかぁ~」

ここから先は、切り立つ斜面に恐ろしいスイッチバックが刻まれた道幅50cm程度、
標高差200mのテクニカルセクションです。
歴史も浅い九十九折のアウトサイドにはリップも無く、前輪を落としたら最後です。
こんなところはリズムが大切で、下手に止まろうとしたら余計に疲れるので一気に下ります。
雨が降っていますが常設コースとは違い、腐葉土で覆われたトレイルはブレーキタッチも良く
テールスライドを小気味よくかけてチャリを振り回すことが出来ました。

「う~ん。た・の・し・い・♪」


遠くで喚声が聞こえます。猿の声もしますが人の声もします。
とおもったのも束の間、スイッチバック最後で彼らに追いつきました。
やっぱ団体行動は時間かかるよね。いろんな意味で。。。。

最後はみなさんとウィニングランのように砂利の林道を走り猿ヶ京の温泉街に到着しました。
温泉街では未だ紅葉が見頃です。

上は雪模様でしたから、走って来た標高差をビジュアル的に受け止められます。

 

 

彼らと別れ、温泉街の外れに止めた車まで戻ります。
普段、雨の中乗ると泥だらけになるチャリも、ここは腐葉土と落ち葉だらけ。

車に常備している水タンクの水をボトルに移して水圧をかけると殆ど流れて行きます。

雨具もお尻の汚れがきついものの、リュックも含め、基本的には水で流せば綺麗になりました。

後始末のあとはお約束の温泉。

ここは地元の方が愛用する共同浴場。部外者でも300円で入れます。
車の中に備え付けのシャンプーセットを持って入ります。
チケットを自販機で買うと、遠くから老婆の声
「ぃらっしゃいませぇ~・・・」
おーっ!!無人だと思ったら番台さん居ました。でもチケットは箱の中に投函。
その老婆。後から来た地元の人に具合を心配されていました。

「その声は風邪のせいだったのですね!大きなマスクしていたから。。。。」

老婆だと思ったら、まだ若いと判断できる歳のおばあちゃんでした。

最初は貸し切りでしたが後から入って来たおっさんが喋る喋る・・・

「俺は昔横須賀に居て・・・・
バブルの頃はブルに乗って山崩してゴルフ場作って羽振り良くて・・・
今は軽トラックの自営配送業を始めたけど仕事が無くて・・・」
延々と喋ってました。

車での帰り道、三国峠は雨、霧、雨、霧。飛ばす気にもなりません。
それでも、土曜日にオープンした苗場スキー場では雨の中滑っている奴らが結構いるんだよね。
これから嫌でも雪降るんだから、止まったら土の上みたいな時じゃなくて、
ちゃんと雪降ったとき沢山来れば良いのにって思うようになった自分でした。

 

 

 

TripOdom 26.3km(実際はもう少しあるかな)
Moving Time 2'46"
Elevation Gap 862m
---
 with GPS60 logs


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